タイルについて


タイルプランナー










皆さんはタイルと言うものをご存知ですか?一般的にタイルのイメージを聞くと、トイレに張ってある四角い奴、とか御風呂に張ってある石みたいなの、冷たい、目地にカビが生えるからイヤなどなど。悲しいかな・・・あまりいいイメージはないみたいですね。

皆様もご存知のとおり、戦後日本は急成長しました。そんな時にタイルも例外なしに急成長いたしました。その結果どんなことが起きたのか?

工事に職人の数が追いつかず、万年職人不足に悩み、修行中で半人前でもやむをえず、工事しなければならない。忙しすぎて雑な工事も行なわれていました。

一方、製品としてのタイルも工業化され、形状・寸法・色の統一化、大量生産も可能になりました。当時はそれが正しい方向だと思われていましたしねえ。それはそれで大変素晴らしい事なのです。しかしその結果、特徴が無くなってしまいました。メーカーは技術をマスターし、何処のメーカーのどのタイルでも一緒、というようになってしまいました。悲しいことですが、技術の向上に伴いタイル本来が持っていたすばらしさを置き去りにしてしまいました。それを今皆様も感じているのではないでしょうか。

それでは、その昔はどうだったか?

明治・大正時代に場面を移してみます。−「はいからさんが通る」の時代ですね−西洋文化がひろがるにつれ、建物も西洋建築が取り入れられ始めました。代表的なのは帝国ホテルや鹿鳴館、あの東大もこの時代の建物です。見てもわかりますが、その頃の建物にはタイルがメインとして使われています。ちょっと、現代の使われ方と違うのは、タイル自体の形状が不規則、色あいも焼き物の特色である色幅があるものがほとんどです。だからこそ、味が有り、唯一無二 −ナンバーワンよりオンリーワンですね― の建物が造れたのです。昔はどんなタイルが出てくるか?それが設計・建築家の楽しみだったんです。中でも、当時日本の玄関口であった横浜の、ニューグランドホテルのロビーに使われているタイルは、現在著名な建築家の少年時代のあこがれでもあったようです。

少しタイルのうんちくを語らせていただくと、起源は、文明時代の土器が始まりです。それが釉薬−ゆうやく(うわぐすり)−の進歩とともに、いつのまにか装飾品として床や壁に貼るようになったんですねえ。実は、いつも皆様が使っている、茶碗やコーヒーカップもタイルと同じなんですよ。用は、土をかためて焼くだけです。有名なものはピラミッドの中から、タイルが今と変わりない姿で出土されております。−私は現代のものよりも美しく感じます−。それだけ永い間、人間の生活と密接して生きてきたものなのです。しかも基本的なつくりかたは現代とほとんど変わらずです。土を焼くだけなんですから。ですから焼き物や陶器・瀬戸物を好きな方も是非興味を持っていただけるんじゃないかと思います。

タイルを冷たいと言うイメージをお持ちの方にはとっておきのネタをお教えします。寒いところにタイルを置いてみて下さい。冷たくなります。当たり前ですね。タイルに限らずなんでもそうです。今度は暖めてみてください。暖かくなります。これも当たり前ですね。しかし、違いはここからなんです。タイルは耐熱効果が他の何よりも高いんです。熱が冷めにくいんです。試してみてください、陶器のコップとプラスチックのコップにお湯を入れてみてください。どちらが暖かく感じますか。陶器とお答えになる方がほとんどです。その理由は、陶器の遠赤外線効果で人間の体に当たっているからなんです。レンガにしても同じ原理です。暖炉が見るからに暖かくみえるのは、イメージもありますが、今述べた事が理由なんです。電気ストーブのそばにいると熱が肌にちくちく感じる覚えはありませんか?それが陶器を通す事によって無くなりやわらかな感じになるんです。イメージ通りの暖かい熱が伝わって来るんです。よく、TVショッピングでもセラミックによる遠赤外線効果が・・・などとアピールしているアレです。

タイルのイメージに冷たいと言うのがありますが、原因は使用場所なんです。水周りに多く使われていたからなんではないでしょうか?しかも昔の家は気密性が悪い建物が多かったせいもあると思いますが、別にタイルが悪い訳ではないんです。他の材料では用途が足りず、みんなの嫌がるところに使われていただけなんです。しかし考えて見て下さい。非常に重要なポジションでタイルでなければ勤まらないです。いわば人の暮らす家において縁の下の力持ちなんです。昔の風呂、トイレに関する思い出話も沢山あるでしょう?
そんなに人の暮らしと密接に関わって頑張ってきたタイルですが徐々に生活空間から遠ざかってしまいました。しかし、最近の流行としてー本物志向―と言う意識が高まってきてる事も事実です。タイルがリビング・キッチン・パウダールーム・家具等にインテリア商材として普及してきてより快適な生活空間演出を醸し出してくれるようになりました。

人は、思い入れの有る物は大事にしますよね。ストックするんです。今の時代はフローではありません。ストックしませんか?自分だけのオリジナル・拘りのタイルを使ってみませんか? 歴史に残る建造物のように、大切なものを一緒に創りませんか?

そう急に言われても・・・なにから始めればいいかわからない人は、タイルプランナーが御手伝いさせていただきます。

我々は立ち上がりました。たくさんの皆様に少しでもメッセージが伝えられたらと思います。

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